第二回目は、バックカントリーで必要になる装備についてです。
※ここでは、1Dayのガイドツアーに参加する場合(ミニマム)の装備を紹介します。
※山中箔や、ガイド無しでの入山の場合は、より多くの装備が必要となります。
▲セルフレスキュー用具 “ビーコン” “ショベル” “プローブ”
1Dayのバックカントリーツアーでは、通常のゲレンデをすべる装備にプラスして、以下のようなものが必要になります。
・ スノーシュー+トレッキングポールや、スキーシール等
・ ビーコン、ショベル、プローブ
・ サングラス(ハイクアップ時にゴーグルを使用すると曇ります)、日焼け止め
・ 行動食、飲み物等
・ バックパック(1Dayであれば30リッター程度)
ウェアについては、中綿が入っているもこもこしたダウンのようなタイプのウェアよりは、レイヤリングできるウェアが便利です。暑く感じればインナーのフリースを脱ぐ等、状況に応じてこまめに調整ができるためです。レイヤリングの基本的な考え方は、汗を逃がし常にドライな状態をキープするハイテクな素材で作られた1stレイヤー、シェルの下に空気を溜め込み保温効果を高めるフリース等の2ndレイヤー、場合によってはさらに保温性をたかめるためにインナーダウンを3rdレイヤーに使用したりもします。そして、アウターレイヤーは、通気性に方向性をもつような素材で作られている必要があり、内側からは汗を逃がし、外側からは風、雪、雨の進入を防ぐ機能を持つものを使います。
また、(ビギナー向けのツアーではいきなりは求められないかもしれませんが、)各装備は普段から練習して使いこなせるようになっていることが重要です。特にビーコンは、持っているだけではなく、普段からよく練習して慣れておく必要があります。ビーコンは機種によって特色がありますので、購入の際は、お店の人にじっくりと相談したほうがいいですよ。ビーコン選びの基準は、検索方法の容易さ、検索可能距離、解析能力(デジタル)、価格等、いろいろあります。ガイドツアーのクライアントという立場からは、検索能力はあまり高くない安価なものを選ぶのもありですが、もし新規で購入するならば、高機能なものを選んだほうが良いと思います。昨シーズン(08-09)までの実績からは、Mellow Flowのお勧めは、Mammut Pulse Barryvoxという機種です。この機種は、ビギナーからエキスパートまで、全てのレベルの人にお勧めできるモデルです。ただし、PIEPS DSP等、それ以外にも評判のよい機種もありますので、購入する際にお店の方とよく相談してみてください。
▲Mammut Pulse Barryvox ▲PIEPS DSP
※ちなみにやはり前途のMammut Pulse BarryvoxとPIEPS DSPの人気が圧倒的に高いようですのでこの2機種の比較が気になる人も多いと思います。各バックカントリーショップの売れ筋を聞いてみると、08-09シーズン開幕の今現在はPIEPS DSPのほうがより人気があるようですね。ヨーロッパのとある山岳会のビーコン比較テストのレポート(結構有名になっていますね)で、PIEPS DSPの方がMammut Pulse Barryvoxよりも圧倒的に優れている、と結論しているものもありますが、Mellow Flowとしては両機種にそんなに大きな差があるとは考えていません。どちらも固有の問題を多少抱えてますし・・。同レポートによると、Mammut Pulse Barryvoxは、埋没者のビーコンと検索者のビーコンの角度関係によっては信号受信距離がとても短くなるとレポートされています。確かにディジタルの検索範囲で考えると、PIEPS DSPのほうが多少検索可能な範囲は広いようですが、今まで実際に使っていて、Mammut Pulse Barryvoxでもそんなに極端に検索距離が短くなるような場面には出くわしていません。また、Mammut Pulse Barryvoxはディジタル⇔アナログ自動切替ですので、ディジタルの検索範囲外では自動的にアナログノイズを拾ってくれます。つまり、アナログノイズを拾える範囲まで考えれば実はMammut Pulse Barryvoxの検索可能範囲は非常に広いと言えます。一方、PIEPS DSPはディジタルのみですので、ディジタルの検索範囲外では全くの無反応となります。なぜかあまり着目されていないようですが、このアナログ信号を拾えるというのは、Mammut Pulse Barryvoxのアドバンテージと考えられます。各人の好みもあると思いますが、Mellow Flowではこのアナログノイズを拾える点を高く評価して、お勧めをMammut Pulse Barryvoxにしています。ただし、両機種共に現時点でもっとも信頼を置けるビーコンであることは間違いありませんので、どちらを選ぶかは、最終的には個人の好みとなると思います。




