「宇宙ショーへようこそ」というのは今年6月ロードショー予定のオリジナル劇場アニメです。

2007-2010:アニメ専門誌に対する散発的な記事
2010/1/20:アニプレックスによるベルリン国際映画祭ノミネートのリリース
2010/2/16:オフィシャルサイトオープン
惜しむべきは、ベルリン国際映画祭の情報に気づいたのがオフィシャルオープンの16日!もっと前にわかっていたら確実にベルリン行きでした。(全ての仕事を放棄して)
それでは、初めての「宇宙ショーへようこそ」はこちらから・・・
今回「宇宙ショーへようこそ」のロードショーにあたり、ひとりでも多く劇場に足を運んでいただくため、舛成監督を知らない人の為に説明をしましょう。
舛成監督って?
別にご本人と面識があるわけではない(業界にはいるんだけど変な会社入っちゃったからなー)ので、本当のところは分かりませんが、監督作品内容からざっくり分析してみる。
# 1991年 NG騎士ラムネ&40 EX ビクビクトライアングル 愛の嵐大作戦(監督)
# 1995年 SMガールズ セイバーマリオネットR(監督)
# 1997年 フォトン(監督)
* 1998年 アンドロイド・アナ MAICO 2010(監督)
* 1999年 臣士魔法劇場 リスキー☆セフティ(監督)
* 2001年 R.O.D -READ OR DIE-(監督)
* 2001年 ココロ図書館(監督)
* 2003年 R.O.D -THE TV-(監督)
* 2005年 かみちゅ!(監督)
* 2010年 宇宙ショーへようこそ (監督)
こうして見るとあまりヒットに恵まれている監督とはいえません。ヒットとしてはR.O.Dシリーズぐらいではないでしょうか?「かみちゅ!」にしても作品自体の評価は高かった(文化庁メディア芸術祭アニメ部門優秀賞受賞)が、DVDセールス的にはRODには届いていないと考えられます。※MAICO以前の作品は未見
すると、なぜ注目なのかといえば、少数の熱狂的ファン層が存在しており、限られた人々に対し異常に訴求力のある作品をつくるためです。要するにハマる人間は異常にハマるが、合わない人間には全く合わない。
合うか合わないかは、「かみちゅ!」あたりをぜひ見て欲しい。ヒットしたRODでもいいのだが、RODシリーズはアクション性が高く、舛成成分が低い(THE TVは2クール26話あるので結構特徴ある話が多い気がするが・・)その為RODが好きでも他の作品はあまり好きではないという人がよくいる。(気がする。)
「かみちゅ!」がいいと思っても、まだ油断はできない。「かみちゅ!」は非常に作画・背景共に美しいのでその点だけを評価しているとも考えられる。そこで「アンドロイド・アナ MAICO 2010(以下マイコ)」「ココロ図書館(以下ここしょ)」をご覧頂きたい、この二つはごく一般的な作画レベルなので監督の特徴がよくわかると思う。
「マイコ」は完全な密室劇でラジオスタジオ意外の描写が基本的に無いという恐ろしいアニメ(カッチンの実家は出てくるが、その話は居間から動くことはない)。脚本は倉田英之のナンセンス話と黒田洋介の一本筋を通したストーリーが融合し、まさに神がかりの面白さである。ちなみの清水よしのりのマンガとは全く関係ない
「ここしょ」まさに世の中の善意を集めて作ったと言えるような話。脚本の黒田洋介も「全く毒の無い」物語で苦労したと言われるほど、作中から一切の悪意が取り払われている。合わない人が見ると、やたら物語が冗長で、内容の無い話といった感想を持つ。このような話に価値を見出すかどうかが舛成監督にハマるか否かを決定していると思える。
関係ないがこのアニメはビクターエンタテインメントが全額出資の作品(だと思う)で、すでに製作委員会方式が一般的だった時代に、あえて1社出資・オールライツ!まさにビクターエンタテインメント最高です!!!
特徴をまとめてみると
・基本的に毒の無い話を好む
・会話の掛け合い的なセリフを多用する
・激しい動きより、微妙な動きや表情による表現が多い
・カメラワークや画面作りに力を入れる(足の先まで全身が入る絵作りが多いという自身の発言があった)
・印象的なED(スタッフロールと画面遷移などが無いゆっくりしたアニメーション)
・女の子が主人公の話しか作らない。
何やら、褒めているのか貶しているのかわからなくなってしまったが、ぜひトレーラーを見て判断して欲しい。かなり詰め込みすぎな感はあるが、丁寧な作品作りと爽やかなストーリ展開は、絶対に観たことを後悔させる事は無い。この点だけは断言出来る。

